別働隊として西魏に

別働隊として西魏に出合い遠征を行う

まず劉邦(英語訳 Liu Bang)自身が主力として項羽(英語名 Xiang Yu)と対戦し、その戦力を滎陽方面に引きつけておきます。

同時に韓信(英語 Han, Shin)が別働隊を率いて遠征し、中国北部にある諸国を平定して劉邦の陣営に組み込んでいく、というものでした。

まずは滎陽から近い西魏という国を討つことになり、韓信は張耳(ちょうじ)と曹参という武将を副将として討伐に出発します。

ここで韓信は西魏を降すにあたり、川を利用した奇策を用います。

まず川を挟んで敵と対峙し、その主力を引きつけておきます。

その一方で別働隊を派遣し、敵の目の届かない地点で渡河させ、敵の本拠地を急襲してこれを奪ってしまいました。

本拠を失った敵軍は慌てて退却し、それを追撃した韓信はあっさりと西魏を征服します。

この時に韓信は「木おう」という木製の桶を使っていかだを作らせ、船を用意することなく軍を渡河させています。

別働隊のために船を用意すれば敵に察知されたでしょうが、木おうを用いていかだを作って川を渡る、という奇策によって敵の意表をつき、鮮やかに勝利をおさめることができたのです。

韓信はもともと川沿いの街の出身だったこともあってか、川を活用した作戦の立案を得意としていました。

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